恐怖の教官

竹刀(シナイ)片手にビシバシと大声で怒り散らす「鬼教官」の事ではない。



自動車の普通免許を取得したにもかかわらず、全然運転をしてこなかった次男が運転する車の助手席に座り運転練習に付き合う僕の事である。



そう。僕が怖くて怖くてたまらない「恐怖」を、自動車という動く密室の中で体験させられた話。



どうせ練習するなら近場をチョロチョロ回っても意味がないと考えた僕は次男に「本日のコース」を告げる。



その前に約束をする。



「俺たち二人が怪我をするのはしょうがないけど、歩行者も乗り物に乗ってる人も含めて他の人には絶対にぶつけるな。ぶつかるならカベとか電信柱にしとこ。」



約束と安全運転を誓っていざ出発!



そして本日のコースその1。



家を出発したら京都東インターまで行って名神高速に乗る。



意外と高速の左車線の方が運転の感覚を取り戻せるかなと考えたから。。。知らんけど(-.-) 



ハイウェイ突入!



あかん、マウスピースしてきたらよかった。歯を食いしばりすぎて奥歯が粉々になりそうや(T_T)



右カーブの時は左に寄っていき左カーブの時は右に寄っていく。。怖すぎる。



「左に寄ってますよ」って震える声で次男に教える。



「わかってますよ!」って答える次男を見ると高温サウナに30分くらい入ってるくらい汗だくやないか!


幸い高速道路がガラガラで他の車に迷惑かける事がなくて良かった。。



でも、時間と共に上手になっていくもんで少し落ち着きを取り戻しながら、滋賀県の竜王インターで高速道路を脱出する。



竜王インターだからって出たところにある人気のアウトレットモールへ行くつもりはない。



運転をし続けて京都に帰るのだ。



いや、ちょっと待て!お昼ご飯は食べようよ。



ナビで出てきた近くのラーメン屋さんで帰り道に備えてリラックスをする。



京都への帰りは琵琶湖大橋を渡り、「途中越え」という山道を使って三千院で有名な大原、八瀬を抜けて自宅へ向かうルートを選んだ。



運転感覚を取り戻すにはナイスなルートだと考えて。。。知らんけど(-.-)



スムーズに琵琶湖大橋や大津市内の一般道を走行して山道に突入。



出発前の約束を守る次男は対向車が近くなるセンターラインから離れて左に寄りがちな運転をする。



助手席の僕にとってはすぐ左に比叡山の山肌が迫る。



怖い。。奥歯が無くなるかもしれん。



さらに恐怖の情報が僕に入ってくる。



下には側溝が続いているじゃないか!



側溝に落ちたら僕は痛いやろうな~って思うけど次男にプレッシャーになるから言わない。



エアバッグとか出てきてバチーンって顔にケガもするんやろうな~って思う。けど言わない。



そんなことも知らずに、調子の出てきた次男が僕に言う。



「音楽でもかけようよ♪」



このお調子者の親の顔が見たいって思ったわ。



そんなこんなで約4時間の恐怖の珍道中は無事に終わったとさ。





最後にこの日僕が安全運転の祈りを捧げたまくった山の写真。



近江富士! 近江富士の神様ありがとうございました。これからも見守ってください。

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