危機一髪を救ってくれた人

ラグビーワールドカップ2023フランス大会も残すは決勝戦と3位決定戦だけになった。



4年に1度の興奮と盛り上がり。



4年に1度の終わる寂しさ。



今回の大会は日本代表のアツいアツい試合も含めて、見てるだけで泣けてくるようなラグビーの魅力がふんだんに詰まった「手に大汗握る」熱戦が多くてファンにはたまらんワールドカップになってるね。



この大会の日本対イングランド戦を応援するためにフランスへ行ったのがひと月以上前の出来事。







もちろんラグビー観戦以外にもフランスを楽しもうと街に出たり観光したりしたんやけど、ここで痛感したのがフランスのトイレ事情。。。



そもそものトイレの数が少ない。



だいたい汚い。



だいたい便座が無かったりする。



だいたい男性小便器の位置が高い。



ウォシュレットなんてどっこにもない。



ほんまこのフラストレーションだけで日本に帰りたくなる。



そんな環境なので出来るだけホテルで用を足して外ではなるべく我慢するようにしてたんやけど、どうしてもオシッコがしたくなっちまって(-.-)



50歳を越えた僕の「どうしてもオシッコがしたい」はヤングのそれとはレベルが違う。



昔、アイドルグループの歌に「♪ギリギリでいつも生きていたいから~♪」ってあったけど頭の中でその歌がグルグル流れる。



だから振動が膀胱に伝わらないレベルの急ぎ足でトイレを目指す。



デパートのトイレなら綺麗なはずだと信じてとにかく急ぐ。



「あった!!助かった~」



って思ったのも束の間。



行列が出来てるやないか!



しかもトイレ自体の行列じゃなくて「有料トイレ」とやらのコインを入れる機械の行列。



「なんやねんこのシステム!フランスのあほ!」



って思いながらどうにかコインを入れる機械までたどり着いた時、「絶望」って言葉が僕を包んでいった。



コインしか使えないのにコインがない。



後に並んでる人に借りようかとも思ったけどフランス語しゃべれない。。。



どうせ異国の知らない人たちの前やから垂れてしまおう。って思った。



どうせ垂れるなら最後の力を振り絞ってこの場を離れて階段の踊り場にでも行って盛大に垂れようと思った。



54歳中村直人、万事休す。



とその時!



トイレの中から用を足して出てきた男性と目が合った!



救世主、来た~~~!!!!!



このフランス人だらけのトイレから出てきたのは日本人!



しかもあの「大畑大介」くんやないか!





大介とは1999年ワールドカップウェールズ大会で共に闘ったチームメイト。



僕を見つけるなりニヤニヤしながら「なにしてんの?」って訊いてくる。



「見てわからんのか??トイレ並んでるんじゃ!」



って言おうとしたけど違う言葉を発してた。



「もうあかん。助けて。小銭ないんや」って



すると大介が



「ちょっとぉ~、ニッポンのおじさんたのむで~(-_-;)」って苦笑いしながらお金を投入してくれた。



「メルシー」とだけ言ってトイレに駆け込み大人としての威厳を保つことに成功した僕は超スッキリ!



人生初の「おしっこをおごってもらう」って旅の思い出が出来た瞬間やった。



そのあとトイレから出て歩いてるとまた遭遇。



なんと僕の救世主大畑大介の隣には福岡堅樹くんが!



歴代の日本ラグビーが誇るスーパースピードスター二人と写真まで撮っちゃった。





大畑大介さん、おしっこおごってもらってありがとう。



今度京都でなんかご馳走します。

4 件のコメント

  • そんな奇跡のような出会いってー!?
    あ。私もナントでスクラム番長と写真撮ってもらいましたぁー
    これもご縁ですね♪

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