朝の木屋町

そういえば、あれどうなったの?と思ってる人もいるかもしれない。


そう、2月から始まった路上教習。


お店にお酒をお届けすることを本業とする酒屋に、ペーパードライバー歴10年で堂々と乗り込んできたのが約5か月前。


さすがにそのままペーパーを貫き通すわけにもいかないので、2月から運転&配達教習が始まった。


そして、今となっては、たまにひとりで配達に回ることもある。(ただし、AT軽自動車限定)




僕が回るのは、主に木屋町エリアとその周辺。


木屋町と言えば、言わずと知れた京都を代表する繁華街のひとつ。


学生時代は、それはもう何度も何度も繰り出した想い出の場所。


当時は、まさか将来自分が木屋町で前掛けをして、ねこ(台車)を押して、お酒を配達しているとは思ってもいなかったから、人生は面白い。




ところで、当時の木屋町と配達に来る木屋町とでは、圧倒的に違うところがひとつだけある。




それは、時間帯。




以前は、木屋町といえばお酒を飲みに行くところだったので、基本的には夜の街のイメージだったけど、
お酒の配達は朝に行くことが多い。


時間帯が違うと、見える景色も全然違う。


はじめは朝の木屋町の光景がとても新鮮で面白かった。


歩いている人は少ないけれど、酒屋をはじめ色んな業者さんの車が行き交う朝の明るい木屋町の姿は、いまの仕事になって初めて知った。


ちなみに、最近の気づきは朝の木屋町にもいくつかの顔があるということで、例えば土曜日の朝は他の曜日に比べて、前日の夜の延長線上の人たちが多くいたりする。


そうこうしていると、このあいだ夜の木屋町を歩いたとき、人出が増えてきたおかげもあってか、その景色が何となく新鮮に感じてしまった。


何だか嬉しいような寂しいような…


朝の木屋町もいいけど、夜の人出が多い木屋町もやっぱり捨てがたい。

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