「太陽の子」 灰谷健次郎著
神戸にある料理や てだのふあ沖縄亭
この飲み屋と言っていい店の娘 小学生の女の子
ふうちゃんが主人公である。
てだのふあとは沖縄の言葉で太陽の子という意味である
元気で働き者のお母さん 心の病を持ったお父さん
店にあつまる客に ギッチョンチョン 昭吉 ギンちゃん ごろさん
おじやん それにろくさんとふうちゃんの担任梶山先生
沖縄生まれの人たちがこよなく愛す沖縄料理。泡盛を飲みながら
沖縄の歴史を語るみんなの話で物語は進みます。
片腕のろくさんが語る 悲惨な戦争の地 沖縄
自分の子である赤ん坊を泣きやまないという理由だけで
日本兵から殺せと命令され、首を絞めて殺した防空壕の中
米兵に捕まるよりは死ねと言われて、手りゅう弾で片腕を失った話
過酷な戦争であるといえども、正義の無かった日本の軍隊
沖縄の人たちに、日の丸や天皇陛下に誇りを持てと言えるだろうか
そんな中ギッチョンチョンや梶山先生に教えられ
明るく強く真っ直ぐ見つめる てだのふあ ふうちゃん
この本だけは読んでほしい。できたら中学生までには読んでほしい。
生き方を変えてくれる本のような気がします。