先日配達していると、観光客の方に聞かれた事があるのですが…
「古い町屋の屋根の上に小さな人形が乗っているのですが、あれは何ですか?」
その時私は答えられなかったのですが皆さんはご存知ですか?
実は、「鍾馗さん」と呼ばれる魔よけ。
日本では、江戸時代末(19世紀)ごろから関東で鍾馗を五月人形にしたり、近畿で魔除けとして鍾馗像を屋根に置く風習が見られるようになった。
京都市内の民家(京町家)など近畿~中部地方では、現在でも大屋根や小屋根の軒先に10~20cm大の瓦製の鍾馗の人形が置いてあるのを見かけることができる。
これは、昔京都三条の薬屋が立派な鬼瓦を葺いたところ向かいの家の住人が突如原因不明の病に倒れ、これを薬屋の鬼瓦に跳ね返った悪いものが向かいの家に入ったのが原因と考え、鬼より強い鍾馗を作らせて魔除けに据えたところ住人の病が完治したのが謂れとされる。
皆様も町屋に行かれた時に探してみてください。