中学生になったとはいえまだまだ幼い次男。
いつも寝る直前までたくさん話をしてくれた後に 「おやすみ~!」 って言って自分の部屋に戻って行く。
それがある夜、「おやすみ」の後にひと言言い残して出ていった。
「おやすみ~!パパ、今日も一日メッチャハゲてたね!」
かなり笑ってしまったけど、なぜか少し申し訳ない気持ちになった。
「お前の父ちゃん、禿げててごめんな」って気持ち(T_T)
そして一つの決意を胸に抱く。
「よっしゃ、次男よ!待っておれ!父ちゃんは増毛体験に行ってくるぞ!」
てなことでこの前の日曜日に予約して行ってきた(^^)v
誰もが知ってる有名店の増毛体験。
1,000本ってどんなもんやろ?
とか
フサフサになったらまずはどのハゲの友達から見せにいってやろうか?
とかってひとりテンション高めに、お店へGO!!
予約時間の10分前に到着すると、スタッフの男性が出てきていろいろチェックをするような別室へ通されて、問診票的なアンケートを渡され記入して待っててくれと言われる。
さっさと問診票を書き込み、部屋に設置されているマシーンを見ながら想像をふくらます。
「これは毛根をチェックするマシーンかな?」 とか 「ここにアゴを乗せて頭を固定して何をチェックするんだろう?」
とかってワクワクしながら待つ。
だけど、待てど暮らせどだ~れも来ない・・・。
やがて先ほどとは違う男性スタッフが入ってきて僕に質問する。
「増やすかキープかどちらにします?」
「何言ってんだ?こいつ」って思ったけど少し我慢して笑顔で答える。
「キープなわけないでしょ!増毛体験を予約してわざわざ来てるのに、このままキープして帰ってどないしますの?(-_-)」
そもそも、この男性スタッフに対する不信感というか不快感はこの質問に始まったわけじゃない。
部屋に入ってきた瞬間に 「あれ?」 って感じてしまう不潔な感じ。
まあ百歩譲ってこれは僕の印象やから我慢してみる。
だが、しっか~っし!!
絶対にアカンことが視界に飛び込んでくる。
このオッサン、ズラかぶってるやん!!(>_<)
しかもバレバレのズラ(^_^;)
イメージ的には
これくらいわかりやすいズラのオッサンが人の増毛してどないすんねん!
いやいやいやいや、この有名店がこんなわけない。
施術こそはコマーシャルみたいに綺麗なお姉さんが丁寧に作業してくれるはずや!って自分に言い聞かせる。
そんな不安でいっぱいの僕にズラのオッサンが言う。
「こちらへどうぞ」
さっき僕が書いた問診票には目もくれず施術ルームに案内される。
座らされる→背もたれを倒される→目にタオルを掛けられる→ズラオッサンの声がする。
「それでは始めますぅ!」
こらこらこらこら!まだ何の説明も受けてへんぞ!(-_-;)
おいおいおいおい!勝手にスタートしてんじゃねーぞ!(-_-;)
思わず目にかけられたタオルを取り払って言う。
ここからは僕とズラオッサンの会話。
僕 : ちょっとちょっとなにやってんの? 僕、何の説明も受けてないやん
ズラ: 増毛ですよね?
僕 : いやだからそれは申し込んだときにわかってるやん? どこをどう増やして、増やす髪の色とかどうなんの?
ズラ: 一応、赤めにしてます。
僕 : だからそういうの説明してよ!なんで赤めやねん!今まで禿げてた人間が急に赤い毛増やしてどうすんネン!
ズラ: はぁ・・・。大丈夫やと思うんですけど。
僕 : 大丈夫と思うとかちゃうやん! ねえねえ? もし気にいらなかったらどうすんの?
ズラ: 無理やり取るしかないですねえ
僕 : なんやねんそれ! 天下の○○○がそんなんでええの? もう帰りますわ。今3本ほど増やしたやろ? すぐ取って。
ズラ: 今日は作業を中止ってことですか?
僕 : そらそうなるやろ! さっきの問診票とかも返してよ。
なぜかポケットから問診票を取りだすズラオッサン(^_^;)
ズラ:これはこの場で破ります。
びりびり ビリビリ
僕:ほんまちゃんとしなアカンで。もう帰るわ(>_<)
ということで、次男よ! 父ちゃんはこれからもハゲ散らかすことになったよ。
最近のコメント