心、洗われました。

5月14日(日)、御所周辺を多くの警察官の方が巡回していた。


それもそのはず。上皇ご夫妻が御所に滞在されるというのだ。




京都に訪問された目的の一つは「賀茂祭(葵祭)」の観覧。


賀茂祭、通称葵祭とは京都三大祭の一つで、1400年以上の歴史を持つ。


1400年前といったら、平安時代よりもさらに昔。百済から日本に仏教が伝来した頃だという。


つまり、めちゃくちゃ伝統のある、由緒正しきお祭り。


なんと、その葵祭に参加させていただけることになった!




4年ぶりに完全な形で開催される葵祭。


毎年5月15日(今年は雨による順延で5月16日)に行われる「路頭の儀」は葵祭のハイライトであり、斎王代列(女人列)をはじめとする装束の行列はまさに平安絵巻さながらの光景である。


僕が仰せつかった役目は、下鴨神社にてその行列をお出迎えし、「社頭の儀」に立ち会うというもの。


最初に言っておくが、決して浮かれたりはしていないし、浮かれるようなことではない。


遊びに行くわけではなく、これは「ご奉仕」であり、清廉で実直で厳粛な気持ちで臨むべき「神事」である。


そう胸に刻んで下鴨神社へとむかった。





糺の森に足を踏み入れると、落葉広葉樹のトンネルに木漏れ日が射しこみ、なんとも神秘的な雰囲気があった。


その景色に情緒はかきたてられ、自然(あるいは神々)への敬い、畏れの念が湧きあがり、より一層気が引き締まった。


そのまま控室へと向かい、「本日、堤党(役職)として参加させていただく志村と申します。」と名乗ると、衣裳部屋に通された。







(おいおい、めっちゃオモロそうやないか・・・!)




烏帽子や草履のサイズに苦戦しながらも、神社の方に着付けしていただき、完成した姿がこちら。





ニヤけてもうてるやん!


コスプレ大会じゃないぞ!仮装大会じゃないぞ!とあれだけ口酸っぱく言われてたのに。。。






堂々と立ってみたり





腕を組んでみたり





斜め上を見てみたり





いざというときの練習をしてみたり





バカになってみたり







・・・




ここらで気持ちを切り替えて、「社頭の儀」へと臨む。







(大大特等席やん・・・!)


炎天下のなか、飲まず食わずで地面に座り続けるのもしんどかったけど、かけがえのない経験であったことは間違いない。







京都に来てこんな貴重な経験をさせてもらえて良かった!


決してコスプレを楽しんだわけじゃなくて、伝統ある儀式・神事を間近で見られたことに価値を見出したんだわさ!






最後に、葵祭の裏側を特別にお見せしたいと思う。











平安時代の葵祭の裏側もこんな感じやったんやろか・・・


なんてことを考えながら、屋台でたこ焼きを買って帰りました。

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