実録!ヒキコモリ

(株)なおかつの愉快な仲間達の一人に斎藤耕太という青年がおります。

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彼は(株)なおかつの大番頭斎藤幸男の息子でもあり、親子で弊社を盛り上げてくれています。

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ただ、耕太の入社には少々ドラマがありました。

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彼は(株)なおかつ入社までの7年間をいわゆる「ヒキコモリ」として生活していたのです。

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ヒキコモリになった本当の理由は耕太にしかわからないのでここでは書きませんが、7年間ヒキコモっていたことは確かで、そんな青年が現在弊社で僕らの仲間として一所懸命に働いていることも事実です。

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「昼夜逆転」なのか「昼も夜もない」のかヒキコモリの生活リズムはよくわかりませんが、間違いなく規則正しい生活ではないでしょう。

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そんな生活をしていた耕太が一昨年の7月に父幸男に連れられて僕のところに来ました。

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7年間もなるべく人との接触を避けてきた男です。

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「人と触れ合うことこそが人生!」みたいな人達の中で生きてきた僕にとって、会社に現れた耕太はかなりな珍獣っぷりでした。

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眼も合わせない。 服装は毛玉だらけの半ズボンにヨレヨレのTシャツ。

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そして両肘を外側からひっつけるようして丸く小さくなった姿勢はとても自信無さげに感じました。

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軽く挨拶をしたあと僕から質問。

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「耕太は将来どうするつもりなん?」

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「小説家になりたいです。」 と、耕太の返事。

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「はあああ? だれが家の中にしかいない奴の小説読むネン?オモロイわけないやろ! 俺やったら絶対買わない。」

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「・・・・」

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そんな感じのいくつかのやり取り?の後、耕太を会社に呼んだ時から言おうと決めていた僕のセリフ。

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「どや?一緒に働かへんか? お前からのお願いじゃなくって俺からのお願い。 一緒に働こう!」

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キマッタ! かっこいいセリフ言っちゃったよ僕!

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僕の予想していた耕太のセリフ。

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「はぃ・・・でも・・・ムリ・・・いやちょっと考えたいですぅ・・・」

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次に準備していた僕のセリフ。

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「無理じゃないよ。とにかくやってみよう!一歩踏み出さないと前に進めないよ!」

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やばい、熱血先生みたいやん僕!

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って予定だったのに耕太の返事は

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「はい、お願いします!」

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あれ?俺のかっこいいセリフ言えなくなってしもたやん・・・あれ?なんで? いいの?そんな簡単に一歩踏み出して? (^_^;)

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ってな会話の翌日には耕太初出社!

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あれから2年、進んだり戻ったりしながら成長していく耕太を近くで見ながら僕ら(株)なおかつメンバーも少しずつ成長しているように感じます。

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この2年間の「元ヒキコモリ」の耕太ならではのエピソードはこのブログで追々紹介させて頂きます。

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不規則から急激に規則正しい酒屋の生活に変わった耕太ですが、先に出社記録だけ紹介すると

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無遅刻、無欠勤、風邪で強制送還1回、脱走1日(土曜夜からのため勤務に影響なし)

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どうですか?ちょっと気になり始めたでしょ?耕太の話?

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得意のヒキコモリポーズ

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人前で歌も披露できるようになりました!

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