今年の7月をもって、鴨沂高校は建て替えの為校舎を
解体することに成りました。
先日第20期の同窓生と校舎と校庭のお別れ会に
行ってきました。
鴨沂高校の正門は、由緒ある公家の九条家から移築
したそうです。
また校庭にある茶室は、有栖の宮家のものだったそうです。
もう人っ子一人いない北運にも足を運びました。
クラブボックスが所在無げに並んでいます。
テニスコートやバレーコートに草も生えていて
置き去りにされたもの一つ一つが私に語りかけてきます。
すり減った木の階段を上り詰めたところに、講堂があります。
演コンやアセンブリーの度に集まったよなぁー。
この階段の幅が広くて低い段差にも意味があって
袴の女性が歩きやすいように作ったんだそうです。
昔女紅場としてまた府一女としての女性の学校やったもんなぁー。
ウイーンの森もなくなるのかなぁー。
風情のある建物がなくなる。ましてや私にとっては青春ど真ん中の
思い出の建物がなくなるというのは、実に淋しいものです。
建て替えということなんで、この先も鴨沂高校は続くんですが
私の鴨沂高校はきっと終わりでしょう。
去りゆく風景をきっぱりと振りきれない私は
何者?