あれから2年

先日3/11に出張で茨城まで来ていたので思い切って宮城へ向かいました。

目指すは名取市の閖上(ゆりあげ)地区。

仙台市の隣の市にあって3.11の津波の大きな被害を受けた町。

あの日TVから中継されていた最初に僕が見た

田畑や家々を巻き込みながら川を逆流する津波の映像。

その映像に映っていた川がまさに閖上の町を流れる名取川でした。

 

仙台駅から在来線に乗り換えて名取駅へ。

駅に着いてタクシーに乗って運転手さんに案内してもらいました。

運転手さんは地元の消防団に所属されていたので地震の翌日から

閖上地区に救助に入られた方でした。

 

車を走らせること数十分、ガレキの片付けはほぼ終わっていたのですが、

ひしゃげた状態のままのガードレールや、家々の土台しか残されていない

更地が目の中に広がり始めました。いざ目の当たりにすると、言葉も出ません。

避難できそうな高い丘などなにもない場所、道幅のわりに車の通行量が多い道路が渋滞を

おこしてそこで亡くなられた方も多かったみたいです。

 

閖上を一望できる日和山という小高い山に登り廻りを見渡すのだけれど、

やっぱり更地になってしまった家々の跡しか見えない・・・

日和山から見える海に手を合わせご冥福をお祈りすることしか出来ない

自分の無力さを痛感せずにいられません。

 

名取駅までの帰り道に寄った「閖上さいかい市場」で佐々木酒造さんの日本酒

「閖 ゆり純米酒」?を買って帰りました。

佐々木酒造さんも被害にあわれたのですが、震災前に仕込んであった残った3本のタンクから瓶詰(他の酒蔵で瓶詰)されたお酒です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仙台駅に戻り都会の喧騒が不思議と心の落ち着きを取り戻させてくれたのか急にお腹がすいてきました。

ギュウタン定食を食べて京都への帰途につきました。

 

タクシーの降りる時、「必ず復興しますから・・・今度は復興した閖上を見にいらしてください」

運転手さんがおっしゃっていた言葉がまだ耳に残っています。

復興への道のりはとても大変だと思いますが、遠く離れた京都で自分に出来ることで応援したいと思います。

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