一昨日の日曜日、全国各地でラグビートップリーグ最終節が行われた。
僕が所属するキヤノンイーグルスは僕の地元京都の西京極スタジアムで強豪パナソニックワイルドナイツを相手に最終戦を戦った。
この試合の勝敗に係わらず、次のステージへの進出は途絶え、下部リーグとの入れ替え戦も回避することが決定している為、
普通ならモチベーションを保つのが難しい試合。
ただ、この日のキヤノンイーグルスには熱い思いがあった。
元南アフリカ代表としてテストマッチに50試合以上出場し、ワールドカップで優勝の経験を持つ
アルベルト・ファンデンベルグ選手がこの日でジャージーを脱ぐことが決まってた。
メンバーの計らいで先頭でグランドに入場するアルベルト選手。
身長は2Mを超える!
世界でもトップクラスの輝かしいキャリアを持つ彼の年齢は38歳。
体をぶつけ合うフォワードのど真ん中に位置するロックという激しいポジションでこの年齢まで戦い続けた彼のラストゲームに挑む思いはどんなだったんやろ。
世界を相手に戦い続けた彼のラストマッチの地が日本であり、秩父宮でも花園でもない京都の西京極グランドだったことにも、何を思ったやろ。
試合前のウォーミングアップ、ロッカールーム、彼の放つオーラに何度も涙が出そうになった。
「ホンマモン」 が一生に一度しかない引退を前に放つ空気と、
「ホンマモン」 に敬意を表すチームの空気が混じってロッカールームは狙っても出せない張りつめた雰囲気に包まれた。
永友監督の 「一生懸命戦おう」 っていう言葉を約束としてグランドに飛びだしたイーグルスのメンバーたち。
自分たちで何度もチャンスを作りながらフィニッシュまで持っていけないもどかしさの中、前半は 8-7 の接戦。
しかし後半、少しずつ歯車が狂いだし 14-44 で敗戦。
悔しいラストゲームとなったけどアルベルトがチームに残してくれたもの、
初昇格のチームとして堂々の11位の成績を残した自分たちの努力、
新しい歴史を作った1年に自信を持って来シーズンはさらに飛躍の年にしよう!!
おおきに!