お手伝い

バレンタイン前夜の、わが家のキッチンはちょっとしたショコラ工房。

今年は娘たちが「友チョコ」づくりに挑戦。

しかも本番は明日。

――失敗は、許されない。

事前にしっかり準備していたブロックチョコ、デコレーション用のチョコペン、キラキラ輝くカラーチップ。

テーブルいっぱいに広げられた材料は、見ているだけでわくわくしてしまう。
どれも単体で十分おいしそうで、つい手が伸びる。

湯せん用のお湯を沸かし、チョコを刻み、溶かして、混ぜて、型に流して……。

真剣な顔つきの“シェフ”たち。

私はというと、横でボウルを洗い、ゴムベラを回収し、再びお湯を足し――完全に使いっぱしり担当。

でも、これがなかなか楽しい。

「味見していいよ」

その一言に、遠慮なく試食係も兼任。

甘くて幸せな味が口いっぱいに広がり、思わずにんまり。

キッチンに漂うチョコレートの香りも相まって、こちらまで大満足。

チョコまみれのボウルを洗いながら、そんなことを思う夜。

慌ただしくも甘くて幸せな、バレンタイン前日のひとときでした。

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