東京タクシー物語

ひと月ほど前に所用で東京に行った。



昔サントリーの東京支社があった思い出の赤坂見附で食事をした後、京都に帰る為に東京駅に向かった時の話。



お酒も結構飲んで荷物も結構重くてってことでタクシーに乗ったの。



そしたら運転手さんが外国人やってね。



京都でも外国人の運転手さんはたくさんいるけど、西洋系というか中東系というかの運転手さんの運転するタクシーは初めてやったわけで。



お酒を呑んでええ感じやったんだけど、やっぱ若干の緊張はしてしまう小心者の僕(^^;)。



新幹線の時間もあるからスムーズに東京駅まで送ってくれるんやろうか?って心配も頭をよぎる。



片言の日本語で「トーキョーエキー二 イッタラエエンヤーロ」みたいな事を言われながら出発!



乗車してから2分くらい。。。ほんま乗ってすぐなんやけど、そのタクシーは普通に大胆に何食わぬ顔で東京の大通りをUターンする。



あまりにも自然過ぎて「こんな大通りなのにUターンOKなんや~。やっぱ東京だわ~」とかって感心しかけた瞬間に大きな音が聞こえた!



ウ~~~~!!!ウ~~~!!!!「そこのタクシー端に寄せて停まりなさい!!」





「なんやねん東京でもUターンあかんやんけ!なにやっとんねん!」って思った時には僕より先に運転手さんが母国語で「なんやねんコラッ!」みたいなこと叫び始めてるやんか(>_<)



あんたが怒るってどないやねん!とか言ってる間におまわりさんが来て後部座席から降ろされる。



「他のタクシー乗ってください」って指示をされる。



「あの~ここまでの運賃は~?」って尋ねると「要らないので行ってください」って言われる。



「追跡!警察24時」みたいなことなってるやん。



急いで他のタクシーに手を挙げようとした時にタクシーのトランクにスーツケース置いたままってことに気付く。



慌てて取りに戻ると運転手さんがワメキ散らしてるではないか!



よしもと新喜劇で、押し入れの前に立って「この中には何も入ってませんよ!」って大げさに叫ぶ昔ながらのコントばりに運転手さんが「フホウタイザイジャナイヨ!ゼタイチガウ!チガウチガウソイウジャナイ!」っておまわりさんに食って掛かってる。



「こいつ不法滞在なんや」って気付きながらトランクを開けてもらうとバックミラー越しに運転手と目が合う。



どしていいかわからんからとりあえずウィンクして「グッドラック!」って言っといた(^^;)





そんな田舎者には刺激的な東京物語でした。ごきげんよう。

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