ウイスキープロフェッショナルって何者?

こんにちは。ウイスキープロフェッショナルの志村です。
突然ですが、折角このような資格を持っているので、ウイスキーやお酒に関する情報発信を通じてウイスキー文化の普及に貢献できればいいな、という想いでコラム的なものを始めようと思います。
記念すべき第一回は、ウイスキープロフェッショナルという資格について解説したいと思います。

ウイスキープロフェッショナルとは

『ウイスキープロフェッショナル』とは、ウイスキー文化研究所が主宰する、ウイスキーに関するあらゆる知識や鑑定能力を問う資格認定制度である『ウイスキーコニサー』の一つにあたります。
ウイスキーコニサーには、第一段階の『ウイスキーエキスパート』、第二段階の『ウイスキープロフェッショナル』、第三段階の『マスター・オブ・ウイスキー』の3段階があります。

どうやったらなれるの?

ウイスキープロフェッショナルになるには、その前段にあたる『ウイスキーエキスパート』の資格を保有していることが条件となります。
ウイスキーエキスパートは、20歳以上という条件はありますが、職種や経験は問わず、ウイスキーに興味があって専門知識を身につけたい方なら誰にでも受験資格はあります。
試験は年1回実施され、選択式の筆記試験のみで、合格率はだいたい50%程度です。

ウイスキーエキスパートの資格を持っていれば、ウイスキープロフェッショナルの資格試験にチャレンジすることが出来ます。
ウイスキープロフェッショナルの試験ではより深い専門知識が問われ、記述式の筆記試験と官能試験(ウイスキーテイスティング)が行われます。
その両方をクリアすることで、ウイスキープロフェッショナルの資格認定が受けられます。
ソムリエ試験のように筆記試験と官能試験が分かれていないので、その年度内で同時に合格する必要があります。(実際には、各試験の評価をもとに総合的に合否を判断するという形になります)
ちなみに、ウイスキープロフェッショナル試験の合格率は約45%です。

官能試験とは?

ウイスキープロフェッショナルになるには、先述の通り官能試験(ウイスキーテイスティング)をクリアする必要があります。
本試験における官能試験とは、4種類のウイスキーのブラインドテイスティングです。
情報源となるラベルやボトルを隠した状態で、ウイスキーの外観や味、香りの特徴からアルコール度数や熟成年数、種別・地域、そして銘柄を推測するというテストになります。
銘柄を特定することよりも、その香味特徴を正確に捉え表現できているかが重視されると言われています。
以下は、私が受験したときの官能試験の振り返り記事です。

改めてウイスキープロフェッショナル試験を振り返る

2024.01.17

何人くらいいるの?

2024年度までで、第一段階のウイスキーエキスパートの累計合格者数は約3,500名。第二段階のウイスキープロフェッショナルで約690名となっています。
単純計算で、各都道府県に10名強のウイスキープロフェッショナルがいるということになります。
ちなみに、先日、第三段階の『マスター・オブ・ウイスキー』の24年度の合格者が発表され、累計で19名となりました。
この数字からも、マスターがいかに難関な資格かというのがわかるかと思います。
”2024年度マスター・オブ・ウイスキー合格者 発表”

ウイスキープロフェッショナルの役割とは

ウイスキー文化研究所は、ウイスキー文化の普及を活動の目的として掲げています。
ウイスキープロフェッショナルの資格を有しているということは、ウイスキーに関する一定以上の知識や鑑定能力について裏付けがあるということになりますので、様々な場面でそのスキルを発揮することが期待されます。

飲食業界での活躍

バーやレストランで働く方にとっては、ウイスキーの選定やペアリングの提案、カクテルの監修など、専門的な知識を活かした接客を通じて、お客様へウイスキーの魅力をダイレクトに伝えることが出来ます。

販売・流通業界での活躍

私もそうですが、酒販店(酒屋)では、飲食店様にとって適切な商品を提案・提供することが求められます。
その際に、商品特性を的確に説明し、お店の方がお客様に最適なウイスキーを提供する手助けをすることが出来ます。
また、直接ウイスキーを買いに来られたお客様に対しても、ご予算やお好みに応じてより最適な提案をすることが可能です。

教育・普及活動

ウイスキープロフェッショナルの資格を取得した上で、特定の講座を受講・終了すると『ウイスキーレクチャラー』として認定されます。
レクチャラーは、より多くの方にウイスキー全般の正しい知識を普及し、一層の情報発信をすることが期待されています。

コンテストでの審査員としての活動

ウイスキーの試飲会や品評会では、専門的な知識を持った審査員が求められます。
ウイスキープロフェッショナルの資格があれば、こうしたイベントでの審査員として活躍するチャンスが広がるかもしれません。

ウイスキープロフェッショナルになるメリット

ウイスキープロフェッショナルの資格を取得することで、以下のようなメリットがあります。

ウイスキーに対する理解が深まる

体系的な知識とテイスティング能力が身につくことで、ウイスキーの楽しみ方が大きく広がります。
何事もそうですが、深く知ることでより一層楽しめるようになりますよね。

キャリアアップに役立つ

飲食業界や酒販業界での信頼度が増し、専門職としてのキャリアを築く助けになります。
先述のように、その活躍の場はたくさんあります。

人脈が広がる

信頼度が増すとネットワークが広がり、情報交換も活発になります。
日々変化の大きい業界ですので、正確な情報にキャッチアップしていくことも重要になります。

趣味としての充実

より深くウイスキーを楽しめるようになることで、旅行やバー巡りなどの楽しみが増えます。
自分のお気に入りの一本に出会えたときの喜びは格別です。

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ウイスキープロフェッショナルは単なる資格ですが、ウイスキーをより深く理解し、その魅力を伝えるための手段としては、大きな価値があると感じています。

弊社でも、魅力的なウイスキーを各種取り揃えておりますので、お気軽にお立ち寄りください。
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