不動産ID

酒屋の業務において非常に大きなボリュームを占めるのが、お酒の配達業務。


そういう意味では、我々も物流業界に属しているといっても全く過言ではない。




物流業界といえば、「2024年問題」と呼ばれるものがある。


これはトラックドライバーの時間外労働時間の制限により輸送能力が低下し、物流機能が低下するのではないか、というものである。




つまり、物流業界においては輸送効率の向上が急務であり、その対策の一つとして立てられたのが「不動産ID」である。


不動産IDとは、建物や不動産ごとにマイナンバーのような固有番号が割り当てられ、住所を一意に識別できる仕組みである。


政府は12月からこの不動産IDを使って、約20の自治体で実証実験をおこなうらしい。




2024年問題の対策を2024年の12月にやるってどないやねんと思わないことはないが、取り組みとしてはなるほどなあと思った。(※一応、去年もやってたらしい)


このメリットとしては、ひらがな・カタカナ・漢字・数字が入り混じる表記の複雑な住所を数字に置き換えることで、IDで場所を特定できるようになり、誤配防止や時短に繋がるというもの。


物流業界ではお客様に物を届ける最後の区間を指す「ラストワンマイル」という言葉があり、ここに様々な課題があるとされているが、不動産IDはまさにこの区間の効率化が見込まれるもので、その期待値は高いと感じる。




酒屋としては、飲食店さんなど良く知った場所にお酒をお届けするので、直接的なメリットは少なそうだけど、将来的に無人配達みたいなことが現実化してくるとすれば、配達先のインプットなどに役立つのだろうと思う。


技術・仕組み両面で配達を効率化していくことが大事だと思うが、なおかつもその波に乗り遅れないように、


いや、むしろ、業界にそんな波を起こすくらいになれるように、日々いろんなことにアンテナを張っていたいと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です