9月1日 僕の父であり株式会社なおかつ会長の異名を持つ中村直勝が87歳になりました。
数え年で88歳!
米寿ってやつやね。
オトンおめでとう!
僕とオトンの付き合いは55年になるけれど、「父と息子」で始まった関係が洛北高校でラグビーを始めた時から「先輩と後輩」になり、やがて「直勝と直人」になった気がする。
一緒にお酒を酌み交わせるようになった時が「直勝と直人」になったタイミングやったんじゃないかな。
子供は好きじゃないけどお酒を一緒に呑めるやつは好きやから(^^;)
若い頃は、夜になるとハチャメチャに酒を呑み、朝になるとモクモクと働くオトンやった。
ボッコボコにされることもよくあったけど、ポッカポカに優しかったオトンやった。
あれ?お葬式の時のセリフみたいになってる?(笑)
普通に思い出してるだけやし、数珠も持ってへんで(笑)
なんていうか87歳を迎えたオトンを見て色々思うことあるっていうか、どんどんファンになってくねん。
なにかを教えられたわけじゃないけれどなにかとオトンに似てくる僕。
数年前から認知症になってすっかり会話も出来なくなったオトン。
当然、認知症発症前と後では大きく違うように見えるオトンだけど、僕の中ではさすが中村直勝って思うこともたくさんあってね。
認知症の症状はガッツリあっても、飛びっきり穏やかにいてくれるから今も昔のオトンの思い出に傷がつかないっていうんかな。
日常生活はほとんどなにも出来なくなったし言葉も発せなくなったけど、いつも穏やかで笑ってるから「僕の中のオトン」に嫌な上書きがされないって感じやねんなあ。
いまオトンの後を継いで株式会社なおかつで毎日を過ごす中で、いつも順調ってことはないわけで。
そんな時、誰よりも直勝会長に相談したいなぁって思うことは何度もあったのね。
その度に僕の相談に乗ってくれる直勝会長は認知症発症とともにいなくなったんだって寂しく感じることもあったかな。
だけど今思うのは、たしかに僕の相談にオトン独特の感覚と言葉で答えを返してくれることはなくなったけど、目の前にいてくれることだけで大きな道しるべになってくれてるってこと。
オトンが元気な時に散々教え込まれた「正統派教育」とは程遠い「直勝流教育」と、認知症を発症してもいつも笑って穏やかな存在が僕の相談をすべて答えてくれているように感じる。
オトン、
お墓に入ってしもたら穏やかなのか笑ってるのか怒ってるのかもわからんようになるからずっと俺の前で笑っててや!
来年の誕生日には「絶対に漏れない」すげえおむつプレゼントするからな!
87歳 おめでとう!
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