子供の頃、「恐怖の味噌汁」にツボってめっちゃウケたことがあった。
「恐怖の味噌汁」。。。「今日、麩の味噌汁」ってやつ。
今なら何もおもしろくない。
だけど、当時は自分で作ったわけでもないのに人に話したくて話したくてしょうがなかった。
おかげで、今でも「恐怖」って言葉を聞くと味噌汁が頭に浮かんでたんやけど、つい最近それがアップデートされた。
逆に言うとこれまで「恐怖」に遭遇してこなかったんやと思う。
ひと月ほど前に滋賀県の日帰り温泉に行った時の話。
琵琶湖に面してるので露天風呂からの眺めも良く、サウナやラドン、炭酸泉なんかもあるお気に入りの温泉施設。
何よりも清掃スタッフの方がテキパキと動き回られて常に清潔が保たれているのも大きな魅力。
そんなお気に入りの場所で事件が起こった。
大浴場には個別に仕切られた洗い場があったりするやん?
イメージで言うと↓こんな感じ
ここで体を洗ってたら隣のブースから水が大量に飛んでくる。
横を見ると隣の人が立ったままシャワーを浴びているではないか。
仕切りの壁は座って利用するための高さに設定されているから座ってる僕の位置からでも立っているお隣さんの胸から上が見えるような状況。
その状態でシャワーを頭からかぶってるんやから水しぶきはガッツリこちらに降り注がれるわけで(-.-)
たまらず、しかし冷静かつ超~~~~~~~~穏やかに僕は言った。
「すみません、こちらに水が飛んできてますよ」って。
なんせスッポンポンなわけだから揉めたくもないし、スッポンポンで強く言うのもコッケイだからね。
するとシャワーを浴びてた隣人はスッポンポンのくせに強く言ってきた。
「嫌やったらお前がどっか行けや!!」って。
顔見たら高校生くらいの男じゃないか。
しかも悪そうな雰囲気は全くないおとなしそうな少年。
びっくりしたけどとりあえず
「いやいや、ここは座って利用するとこやで」ってお伝えした。
すると
「なんやねん、鬱陶しいね~!」って言い残して自分が別のブースに移動していった。
スッポンポンじゃなかったら「ちょ待てよ~」ってキムタク風に言ってたかもしれない。
でもそっとやり過ごした。
その後脱衣場で体を拭いてたら、さっきの少年がドライヤーの場所から自分のロッカーに戻るために僕の前を通り過ぎていった。
いや、通り過ぎてくれれば良かった。
なんとその少年は僕に顔を向けたまま睨みつけながら前を通っていくではありませんか。
ガリガリで身長も僕よりはるかに低く「ワル」には程遠いたたずまいなのに。
その時点で僕はまだスッポンポンだったから強くは言わなかったけど、あまりの睨みつけっぷりに超~~~穏やかにひと言いった。
「どうしたん?凄い睨み方や~ん」って。
すると少年はスッポンポンのくせに僕に言い返してきた。
「お前が見てきたんやろ!キモいんじゃ!」って。
その瞬間、僕は明らかな恐怖を感じたの。マジで。
パンチパーマで体全体に絵を描いてはる人の方が逆に怖くなかったんじゃないかって思う。
あ!絶対に関わったらあかんタイプの人間やって思ってその場を離れた。
いま何歳かわからないけど彼が大人になったらどんななるんやろって考えてしまった。
これほんまに「怖い」って感じた話で、こちらの常識で生きてたら通用しないことがあることを改めて学習したわ。
彼がロッカーに刃物を持っていたとして、頭に血が上って僕に刃を向けてきたらスッポンポンの僕は血まみれになったやんな?
怖い、怖すぎる。。。
これからはお風呂にスッポンポンで入るのはやめます
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