道場への提言

なおかつ用語で道場とは「刈り上げ道場」の略。


刈り上げ道場とは、山本さんを師範とし、兄弟子の修平さんと弟弟子のぼくの3人で構成される道場であり、師範が弟子の髪を切る(刈り上げる)ところである。


道場と呼ばれる由来は、真夏の灼熱だろうが真冬の極寒だろうが、倉庫の中でビールケースの上に座り、ただひたすら黙って、刈り上げられるがまま刈り上げられるという、いわば鍛錬の要素を含むところにある。


ただし、山本さんの腕前はプロが認めるレベルであり、散髪費用が浮くという点では福利厚生の側面もあるため、弟子なりにも恩恵を被っている。




そんな道場においては師範が絶対であり、例えば弟子からスタイルについて注文をするようなことは決してない。


それだけ厳格に守られてきた鉄の掟だが、ご法度を承知で敢えて1つだけ提言をしたいと思う。




鍛錬の間、切った髪が服の中に入ったりしないよう、道場生はビニール袋を頭からかぶっている。


45Lのポリ袋に小さな穴をあけてそこに頭を通し、首元の隙間をガムテープか養生テープで埋めて鍛錬に臨む。


これがなかなかしんどくて、両腕は不自由だし、サイズはパツパツだし、非常に見栄えも悪い。


刈る側も生え際とテープが干渉して効率性に欠ける気がする。


だから、そろそろこういうやつ導入しませんか??





ということで、実際に買ってみた。





首回りが小さくて入らない、というオチが怖くてまだ開けてないけど、これで道場も一気にアップデートされるはず。


道場2.0の始まりである。

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