先日、埼玉県の蕨市で拳銃を持った男が郵便局に立てこもる事件があった。
人質に取られた女性が受けた不安と恐怖。
立てこもり前に隣接の病院で犯人が発砲したことで怪我をされた人たちの痛みと恐怖。
直接被害にあわれたその人たち以外にも近くにいた大勢が強烈な恐怖の中に置かれてたことやと思う。
その先には悲しみと後悔以外になにも無い今回のような事件が後を絶たないのはなんでやろ。
とかって考えてる時に、この得体の知れない恐怖を持ち込んだ犯人の男の年齢を知って驚いた。
86歳。
犯人の生きてきた86年に何があってこんなことをしたんやろ?って考えてしまう。
86歳。
僕の父親であり株式会社なおかつの会長である中村直勝も同じ86歳ということもあってなんかとてもどんよりと複雑な気持ちになった。
認知症と診断されながらも朗らかでずっと笑っているオトン。
自分勝手な不満から関係のない人を傷つけることをする犯人。
僕が考えたところで到底なんの解釈も出来ないのに考えてしまう。。
認知症になる前の中村直勝は僕にたくさんのことを教えてくれたし、大きな影響を与えてくれた。
最近は僕の中で、認知症になって一緒にお酒も飲めなくなり会話も弾むことが無くなったオトンは以前のオトンではなくなったと感じることも多くあった。
でもやっぱり今回も僕に教えてくれた。
認知症と診断された後も、朗らかに笑顔であり続けることがどれだけ尊いことかってことを。
攻撃的になったり抑制が効かず徘徊を繰り返したりの症状で周りの家族やサポートする人達、そして本人自身も大変な苦労をすることが多い認知症。
オトンもなにかと今まで出来ていたことがコントロールできない症状は増えて、一番近くにいるオカンは大変な世話をしてくれてる状況ではあるんやけど、毎日を穏やかに朗らかに笑い続けてるオトンって認知症に立ち向かってるやん!って思ってしまう。
病気にかかわらず、朗らかに笑って86歳を迎える為にはそこまでの毎日をどう過ごしたかの結果でしかないんやろうね。
色々と気にしながらこのブログを書いてるのでぼんやりしたことしか書けないけど、朗らかに笑える毎日を続けていれば何十年か経ったときの毎日もそうでいられるはずや!
楽しくいきましょ!
ちなみに伊東四朗さん、森喜朗さん、加山雄三さんたちもオトンと同じ86歳で、川淵三郎さんは87歳なんやって。
人生いろいろやなあ。
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