昨日の話。
夕方に差し掛かってきた頃、何となくいつもよりバタバタしていたので、
「こういう時こそ落ち着いて、丁寧にやらなアカン」と自分に言い聞かせて、
無事に仕事を終えることができた。
普段、コーチをさせてもらっている京都大学ラグビー部の学生たちにも、
どんな状況下であれ、基本に忠実に、丁寧なプレーを心がけるよう日頃から説いている。
大事なことは大抵、ラグビーが教えてくれる。
昨日は仕事終わりに京大の練習に参加予定だったので、
自転車を京阪出町柳駅の駐輪場に停め、駅に向かった。
ここでも、「ダッシュすれば一本前の電車に間に合うかも?」という邪念が頭をよぎったが、
ラグビーで培った判断力でもって、自身の走力では到底間に合わないことを悟り、冷静に次の電車に乗り込んだ。
我ながら、いい判断だったと思う。
微塵の焦りもなく、優雅に京阪電車に揺られていた。
・・・
グラウンドの最寄駅に着いて改札を出るとき、ICOCAの残高が表示された。
「64円」
ふと、イヤな予感がした。
その予感は的中していた。
財布を会社に忘れてきた。。。
もちろん、64円でグラウンドから家までは帰れないし、
スマホの電子マネーで電車に乗ることもできない。
とりあえず、財布の件は忘れて、グラウンドに向かった。
・・・
練習後、恥を偲んで、学生の一人に
「1000円、貸してくれませんか…」
と頭を下げて、お金を借りた。
優しい後輩をもった。
これで何とか帰れると胸を撫で下ろし、千円札を握りしめて帰った。
いつもならJRで帰るところだけど、出町柳に自転車を停めていることもバッチリ覚えていたので、京阪の駅に向かった。
さっき借りた1000円をICOCAにチャージし、颯爽と改札を通り抜け、優雅に京阪電車に揺られていた。
・・・
ふと、気になった。
小銭がないのに、どうやって駐輪場から自転車を出せばいいの??
キャッシュレスが浸透しきらない現状を憂う間もなく、慌てて電車を飛び降りた。
結局、京阪→近鉄→地下鉄と乗り継ぎ、なんとか1000円以内で家に辿り着くことができた。
1000円貸してくれた学生よ、本当にありがとう。
練習後、シーズン終了まで残り1ヶ月となった学生たちに対し、
最後の1ヶ月間を頑張り抜き、有終の美を飾る価値について熱く説いていた。
そんな自分の詰めの甘さを恥じた。
今年も残り1ヶ月、地に足つけて、頑張っていきたいと思います。
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