ウイスキーといえば、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の「五大ウイスキー」が有名です。ですが近年、それ以外の国々からも実力派のウイスキーが登場し、注目を集めています。
歴史が浅くても、気候や文化、製造方法の違いが味に反映されることで、五大ウイスキーとは一味違った魅力を持つ“第六勢力”が世界に広がっています。
この記事では、そんな「五大以外のウイスキー」から、特に注目すべき国や銘柄を取り上げ、ウイスキー選びの新たな視点をご提案します。
目次
1. なぜ「五大ウイスキー」以外が注目されるのか?
熟成の常識を覆す気候
インドや台湾など高温多湿な地域では、ウイスキーの熟成が驚くほど早く進みます。短期間でも深い色合いや香りが生まれ、数年で高品質なウイスキーが完成します。これにより、小規模蒸溜所でも短期間で高評価を得ることができるのです。
規格や伝統に縛られない自由さ
新興のウイスキー生産国では、製法に関する法律が緩やかなこともあり、自由な発想で独創的なウイスキー造りが行われています。ユニークな原料や製造工程が採用されやすく、五大ウイスキーにはない風味が楽しめます。
ローカル文化が色濃く出る
気候・水・文化・価値観などがウイスキーに反映されるため、その国ならではの個性がはっきり出ます。地域の食文化と相性の良い味わいが生まれることも多く、飲むことで“その国を感じる”ことができるのも魅力です。
2. 世界の注目“第六勢力”たち
台湾:KAVALAN(カバラン)

2008年創業のカバランは、短期間で国際的な賞を多数受賞した注目ブランド。南国の気候を活かした高速熟成により、数年でもリッチな風味に仕上がります。
タイ:プラカーン

タイ初の本格ウイスキー蒸溜所「プラカーン」は、高温多湿な気候を活かしながら、バランスの取れた味わいを実現。トロピカルフルーツのような甘さや、スパイス感のある余韻が特徴です。
フランス:ドメーヌ・デ・オート・グラス

ヴェルコール山地の断崖とエクランの山々の頂きというフレンチスアルプスに抱かれたトリエーヴの高地にて、穀物からボトリングまでのスピリッツ造りを“唯一の目的”に掲げる先駆的な農園醸造所です。テロワールを中核に据えたフレンチウイスキー製造をヴィジョンに掲げ、オーガニック大麦と地元産の水を活かしたクラフト感が魅力です。
ニュージーランド:スケープグレース

ジンでも知られるスケープグレースが造るNZ産ウイスキー。ニュージーランドの気候と地形のハーモニーが共鳴する仕上がりです。ニュージーランドのウイスキー文化を牽引する存在として、今後の展開も期待されています。
北欧・中東:スウェーデン、イスラエルなど
スウェーデンのMackmyra(マックミーラ)はベリー樹脂スモークなどユニークな手法で知られ、北欧の冷涼な熟成環境を活かした透明感のある風味が特徴です。イスラエルのMilk & Honeyは中東初の蒸溜所として注目されており、砂漠地帯の暑さによる短期熟成とスパイシーな味わいで差別化を図っています。
3. おすすめの“世界の1本”
カバラン ディスティラリーセレクト No.1(台湾)

トロピカルフルーツやバニラの香りが心地よく、初心者でもすぐに馴染める味わい。アルコールの刺激は控えめで、スムーズな飲み口です。
プラカーン ピーテッドモルト(タイ)

個性的なスモーキーフレーバーを持つこのウイスキーは、一昔前のボウモアを想起させます。深く力強いスモーキーさに、バニラやハチミツが重なり、甘く長く続く余韻が楽しめる逸品です。
スケープグレース アンセム(NZ)

マヌカのスモーク、ウッディで干し草の香りに胡桃のようなスパイス、リンゴ酒と甘い干し草のような味わいです。余韻は長く、力強く、ウッディでスモーキーなノートが舌に残ります。
4. まとめ:知らないウイスキーを知る楽しみ
視野を広げることで広がる味わい
五大ウイスキーももちろん素晴らしいですが、それ以外の国々にも個性あふれる逸品が存在します。ウイスキーの奥深さは、世界中に広がっているのです。
“次の1本”を世界から選んでみよう
「いつもと違う1本を飲んでみたい」と思ったときは、ぜひ五大ウイスキー以外の国にも目を向けてみてください。新しい発見があるかもしれません。
弊社でも、魅力的なウイスキーを各種取り揃えておりますので、お気軽にお立ち寄りください。
オンラインショップも是非ご覧ください。
こちらをクリック!
定休日:日曜・祝日
営業時間:8:30~18:30
TEL: 075-781-3495
Mail:kanpai@naokatsu.com
Instagram:@naokasu_whisky
最近のコメント