こら!直人!思い付きの軽装で神聖な場所へ行くんじゃねえよ!

国道162号線、京都では「周山街道」とも呼ばれる京都市から日本海の福井県小浜市へと繋がるルート。



地図でいうと↓↓↓こんな感じ。







この道を通ってたら大きな石像が目に入った。





急ぐこともない用事のためにひとりで車を運転していた時やったから呼ばれるように駐車場に車を停めて案内板を見てみるとどうやらこの先に「滝又の滝」という有名な滝と石仏群があるらしい。



お参り好きの僕としては行くしかないわな(笑)



ちなみにその時の僕の服装は半そでシャツ、半ズボンに運動靴という夏の軽装やったんやけど全く気にしてなかった。



滝まで徒歩で30分と書いてある。



昔ラグビー選手やった僕なら15分くらいかなと根拠のない過信が危険へと僕を向かわせていくのだった。



木で作られた看板の矢印に従い滝を目指そうとしたら最初にこんな案内が出てきた。



まあこういう場所ではよく見かけるメッセージやから気に留めることもない。



張り切って出発!



赤く塗られた橋以外は人工的なものは無い。



でも、昔ラグビー選手の僕なら15分やからって過信は揺るがない。





カエルも迎えてくれてるしね!



道らしき道は無くても昔ラグビー選手だった僕はジャンジャン歩く!



僕の過信時計がはじき出したスタートから15分が経過。。。滝は無いし石仏群も無いしあいかわらず道もない。



過信が不安に変わり始める。怖いかも。。



だってカエル以外に誰とも出くわしてない超ひとりぼっち状態。



それでも滝を見たくて進みつづけて看板にあった30分になったころにこんな景色が



石仏群の入り口や!



石仏の写真は撮らなかったけどゾクゾクッとする神秘的な大きな石仏が続く。



道も綺麗に舗装されてて歩きやすくなった。



あれ?滝は?



30分経ったけど滝は?って思ってたら





なんとここから綺麗な道をそれて再度山道に入っていくみたいや。



ここまで来たら行くしかない!



昔ラグビー選手だったことは忘れて慎重に行こう。



ここから滝まではめっちゃ険しかった。怖かった。不安やった。



岩から足を踏み外して転落したとしても気絶したらアカンから絶対に頭は守ろうとシミュレーションを繰り返す。



そう言えばここに僕が来ていることを世の中の誰にも言ってなかった。だって予定してなかったから。



家族に伝えようかと思ってスマホを見たら



当たり前のド圏外。怖い。



しかも、なんせ半そで半ズボンやから虫はいっぱいとまるし、知らん間に傷が出来てるし・・・(T_T) 



それでも木の枝をつかみ、靴を沼に取られながら耳を澄ますときっと滝の音がしてきた。



こんなとこまで来たけど帰り道がわからんようになるかもしれないと思ったら「遭難」って言葉すら頭をよぎり始めて。



でも、進むしかない。





着いた!!



心が震えるというか、心が静まり返るというか、心が真っ白になるというかなんとも素敵な場所に立つことが出来た。



どれくらいの時間そこにいたかわからないけど、ものすごく穏やかな気持ちで帰り道を歩くことにする。



帰りも当然に道は無かったし、スタート地点で見た「事故もケガも自己責任」ってメッセージも思い出したけど気持ちは穏やかなままやった。



すると前の方から人の話す声が!



ここまで誰にも会わなかったのに立て続けに6人程とすれ違った。



「こんにちわ!」って挨拶を交わすけど、みんな僕をじろじろ見る。



そう。僕みたいな軽装の人はいなくて、全員が長ソデ長ズボンにトレッキングシューズの重装やった。



めちゃくちゃ素晴らしい場所やったけどじ、準備も知識もなく思い付きで山に入ったことを反省しております。ごめんなさい。


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